
丸で囲んでいる部分にボタンを1つ追加したんですが、想定外に難航してしまった。
これだけボタンやらLEDやらを接続していると、基盤(ラズパイpico)の入出力ピンが足りなくなるんです。
デジタル入出力(0か1かの信号)だけで大量の部品を制御しようとすると、いずれはこうなるものらしい。

そこで一部のボタンをアナログ入力にして、1つの入力ピンで3つほどのボタンを読み込めるようにしたんです。
ボタンごとに押したときに生じる電圧を変化させて、基盤がどのスイッチを押したか判別することで、基盤の入力ピンを節約できるようになるわけだ。
なんだか簡単そうでしょう。おれも15分ぐらいあれば終わると思っていました。
ところがどっこい、アナログ処理をやろうとすると中学3年生レベルの電気回路の知識は必要になります。
(言い換えると、デジタル処理だけで工作するなら小学校低学年から安心して遊べます)
抵抗値を変えて並列回路を構成するだけのはずなのに、思うような数字を出せずに3時間ぐらい格闘したのであるよ。
なぜ日本人の電気教育は30年遅れてしまったのか?

最近はおれみたいな高齢ガイジでも使えるシミュレーターが充実しています。(tinkerCAD)
海外では当たり前のように教育現場でも活用され、深夜に補導されているドレッドヘアーの非行少女たちでさえリレー回路の概念ぐらいは絵で説明できるそうです。
まるで目の前にマイコンと電子工作パーツがあるかのように、マウスで操作しながらシミュレートできてしまうからスゴイ!!
恐ろしいことに画面のマイコン(Arduino)はただの絵ではなく、簡単なプログラムを入力できるし、そのプログラムもスケッチとかいう幼稚園児向け言語でラクラク完成できます。
入力ピンAにかかる電圧の数字を画面に表示する…ぐらいの操作なら、知識ゼロでもマウス操作だけですぐに実現できちまうんだ。
つーかさぁ、おれらの学生の頃って電気回路の授業はあったけど、こういうのはなかったんだよなあ!?
今思うと日本の電気回路教育は正気の沙汰じゃないんです。
トランジスタもコンデンサも触らないまま「点Aに対する点Bの電位を求めよ!」とか言われて、それが普通と言われても疑問に感じてしまうのは仕方ないことだろう。
まして水の入ったビーカーに電熱線を突っ込んで「水温80度のときの熱量は何ジュールですか?」とか言われてもさぁ?!(奇声)
純粋無垢な女子中学生相手にこんな問題を見せつけて、にやにやしながら体を密接させている理科教師たちはやばい。
こんなものに対しては「炊飯器メーカーにでも就職しなきゃそんなことしねえだろw」ぐらいが人間らしい答えだと思うよ。
プログラミングは電子工作とラズパイピコで覚えろ

今回はボタンを増やすのに苦労しただけではなく、上の映像のLED点滅処理にも時間がかかりました。
特定のボタンを1回押すと特殊なモード(*1)に入って、そのモードが終わるまではLEDが点滅するようにしています。
*1 キーボードのキーを押しっぱなしにしているのと同じ状態
こいつは回路ではなくプログラムの書き方でつまづいた感じ。
細かい話はしませんけど、「クラス」というものの使い方を誤解していたので修正に時間がかかりました。
これも電子工作でもしてなきゃ一生理解できなかったと思うよ。
なにせ日本のプログラミング教材はどれも「Animalクラスでdogインスタンスを生成してcryメソッドを呼び出しましょう。bow!! bow!!という文字が出ましたね。これがオブジェクト指向です。」とか書きやがってるからさぁ!!!???(奇声)
日本ではこんなことをしているもんだから、真っ黒な画面に「bow!! bow!!」とか「Nyaaaaan!!」とかの文字列を表示させて、最後まで我慢できる人間にしかプログラミングを理解することが許されない社会になっています。
それが上の映像のような工作物なら「3つのLEDのインスタンスを配列で格納して、1秒ごとにONとOFFのメソッドを呼び出しましょう」とか、なんとなくそれっぽいことができたような気分になれるだろうが…!!?
学校も本も要らなかったんだよ。この世の叡智のすべては秋月電子と千石電商にあります。
小倉優子さんの学費は年間100万円オーバーです

小倉優子さん(39)が大学に入学したと話題になっています。
紛うごとなきFランク大学なんだけど、世間では賞賛の声が鳴り止まず、中には将来の子育て大臣に推す人さえいらっしゃいます。
「シンママなのにえらい!すごい!尊敬します!!私もがんばらなきゃ!!感動をありがとう!!!」
率直な感想を言うと、こんな浮世離れした声に屈する形で大学に入らざるを得なかった小倉優子も大変だなと思う。
ちょっと前まで入学はしないような空気が漂っていて、それに対する叩きの声がヤフコメでも過半数を占めていたからね。
それが入学するとわかった途端に神か仏か界王様かというレベルで褒めちぎられているんだから、この世の価値基準はよくわかりません。
おれは逆だと思うよ。39歳なら大学へ行かない方がえらくて、わざわざ中年が大学へ行くのは道楽や趣味でしかないんです。
ちなみに学費は年間100万円以上かかります。卒業して得られるものは思い出と満足感だけです。
一方でラズパイピコが800円ぐらいで、パーツ類を含めても4000円程度であることを考えたとき、日本の学歴信奉はもう少し現実に即した形であるべきだと思うよ。
大卒資格っていう謎のフラグがよくないんだろう。
いっそのこと天皇あたりが「早慶未満は高卒と同じにします」と宣言してくれれば、みんな大学への幻想を捨てて無駄な学習コストを割くこともなくなるだろうに。