大谷はもう完全に人間の粋を超えた存在だろう。
トラウトで試合を〆たあたりは神話の領域と言っていい。
要するに大谷は「神格」の存在なんです。比較対象は天皇しかいません。

人間というのは欠点があって然るべきものだと言われているし、できればそうであると信じたい。
野球の成績がどんなにすごくても人間性に問題があったり、人間性が評価されても成績は良くない選手(ハンカチ)も多い。
一般人であれば尚更で、なんの才能もなく平々凡々に生きている人間であれば、欠点ばかり目についてしまっても仕方ないだろう。
たとえば、オレなんてのはネットの印象以上にリアルでは激昂しやすい性格だし、一度イラつくと年単位でイライラすることだってあります。
かといって何か秀でたものがあるわけでもなく、良いところを探すほうが難しいだろう。
これが「人格」というやつです。世の中の99.999%は人格に位置し、その中で程度の低い背くらべをしているに過ぎません。
ところが大谷レベルで神格の域に達してしまうと、仕事は業界最高峰、顔も性格も非の打ち所がなく、細かい気配りも聖人級に評価されるものばかりです。
かつては神様扱いだったイチローについては、いろいろと物議を醸す発言もあったし、今では放送禁止になってる「イキかけましたw」発言もあったからね…。
同様に、村上のシャンパンファイトでの珍発言もヒトとしての限界が見えた気がする。
こうした発言を比較しても、一言一句すべてが名言として教科書に載りそうな大谷さんは、やはり何かが違うんですわ。

今回のWBCを通じて、村上もダルビッシュも人間なんだなと思えて安心したね。
すべてにおいて大谷だけが別格過ぎて、それ以外はすべて対等な人間なんだとわかりました。
ヒトがヒトを見てあれこれ喜怒哀楽を変化させるのは、人格の中での卑しい争いでしかないんです。
真面目に人間の善し悪しについて議論することがおこがましい。大谷や天皇と比較すれば、人間なんてのは皆等しく格が落ちるのだから。
人類は神格の存在を見ることで、己の愚かさを痛感し、謙虚に前向きに生きられるようになります。
とりあえずわしら下賤の民は、ゴミをこまめに捨てるとか、イライラしないことから始めましょうかね。
最後に、松井裕樹選手おつかれさまでした。
今回のメンバーで一人だけ損しすぎているように見えるので、もう次の大会は辞退していいだろう。
おれが監督だったらダルビッシュではなく松井くんを信じて使っていましたよ。なんの慰めにもなりませんね。すみません。辞退でOK。